先日ファブリックリースディアのオーダーのお問い合わせがありました。親友の結婚祝いに送りたいと。もちろんお引き受けしようと思ってご連絡し、お色のイメージなどをお聞きしたところ「おまかせします」と。
オーダーで色の指定もなくおまかせ・・・正直お断りしようかと思いました。結婚のお祝いにするもの、ご依頼主の方ももちろんその先にいらっしゃる花嫁さんにも会ったことがなくどんなイメージの方かも年齢などもわからず完全おまかせは難しいとお伝えしました。するとご依頼いただいた方から意外なお返事がきたのです。
「今いろいろなクラフトがあって何をあげたらいいかずっと探していました。探していく中でお教室にもカラーがいろいろあってその色の感覚が私と同じで好みだったので完全オーダーでおまかせしようと思いました」と。
色の感覚
色の感覚と言われたときに「あ、それわかるな」と共感しました。リボンレイ教室も日本にはたくさんありますがそれぞれその先生方の選ぶリボンのカラーは結構違います。淡いパステル系が多い先生もいれば私はどちらかというと濃い原色系が好きです。
もっとわかりやすくいうとネイルサロンに行ったとき。「どんな色にしますか?」とネイリストさんに聞かれて「カフェオレみたいな色」と私が言ったとします。でも出してきていただいた色が「うーん、これは私的にはミルクティー色だな」と思った時点で私とそのネイリストさんとの色の感覚が違うと思うんです。でもネイルカラーって結構自分にとっては大事ですよね。
リボンレイにかかわらずどんなクラフトにおいても色って結構大事だし重要です。色によって全然作品は変わりますからね。
オーダーにあたりご依頼人さまはリボンレイはされてないそうですが、HPのギャラリーをずいぶん見てくださったそうです。そのうえでご依頼いただき色の感覚が同じとおっしゃっていただいたのでお引き受けすることにしました。
お引き受けしたはいいもののお会いしたことのない花嫁さまへのプレゼント。雰囲気もわからず、とりあえずはじめたことはウエディングカラーのイメージをひたすら書いてみました。
「白・パステルピンク・アイボリー・・・」
幸せを願うイメージの色、いろいろ悩んでいたときにふと思いついたのが「ティファニーブルー」でした。
白いリボンのかかった水色の小箱、これをもらった女性は幸せになれる
そんなキャッチフレーズを思い出し、私の心は決まりました。決まったら生地を探すのみ、ネット等で探しましたがなかなかみつからず友人に聞いた日暮里の繊維街をひたすら歩きまわってようやくたどりついて作った試作がこちらです。
実際にお送りしたものは少しアレンジが異なりますが、それは花嫁さんに見ていただきたいのでこちらでは試作のみ公開させていただきますね。
今回ご依頼いただけたこと大変うれしく、また改めて作品作りにおける自分のカラーをこれからも出していきたいと強く思いました。このようなご縁をいただけたことに感謝しています。